読みかけの本が、七冊あります
枕もとに、読みかけの本が七冊つんであります。
いちばん下のは、たぶん二年前からそこにあります。
四十ページくらいで止まっていて、しおりも入ったままです。
読み終える必要
昔は、読みはじめた本は最後まで読むものだと思っていました。
途中でやめるのは、書いた人にわるい気がしたし、
自分の根気のなさを認めるようで、いやでもありました。
だから、おもしろくない本も、義務のように最後まで読んでいました。
そのころのほうが、読んだ冊数は多かったと思います。
でも、おぼえている本は、いまのほうが多い気がします。
途中でやめるということ
いまは、つまらないと思ったら、そこで置きます。
置いても、捨てはしません。
枕もとに積んだままにしておくと、半年後くらいに、ふと手がのびることがある。
そのときは、たいていするすると読めます。
本のほうは変わっていないので、変わったのはこちらです。
読めなかったのは、本のせいでも、自分のせいでもなくて、
ただ、時期がちがっただけだった。
七冊のこと
いま積んである七冊のうち、たぶん三冊は最後まで読みます。
二冊は、このまま何年かそこにあります。
のこりの二冊は、いつか誰かにあげるか、古本屋に持っていくでしょう。
どれがどれかは、まだわかりません。
わからないまま積んでおくのが、なんとなく気に入っています。
夜のこと
夜、電気を消すまえに、いちばん上の一冊を五ページくらい読みます。
五ページだと、話はほとんど進みません。
進まなくてもいいのです。読んでいるあいだに眠くなるのが目的なので。
きょうも、三ページで目が閉じました。
七冊は、まだ七冊のままです。